1920年創業 時計アフターサービスの総合企業 時計ベルト、時計バンド、クニスタイン、ポニー、ロコッテ製造販売、S&S日本総販売元、時計修理 株式会社石国

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特集 vol2時計ベルトの作り方
その前に、まずは型の話から…
1本のベルトを作るのには一体いくつの型が必要でしょう?基本的なベルトの構造ですと、表材、中材、裏材用に抜き型が3型必要となります。さらに抜いた革にプレスして形を作る押し型というものが2型必要となります。そして、すべての型がそれぞれ6時側と12時側に必要となりますので、合計10型必要となります。(※必要最低限の数量です。それより多くの型を使用する場合もあります。)これが1つのサイズ分になりますので、同じ仕様のものでもサイズ違いを作ろうとしたら、さらに必要なサイズの分だけ同じ数の型が必要となります。したがって、職人さんの工房にはいつでも膨大な数の型が並んでいます。
抜き型抜き型2
抜き型(この写真は表と裏の型です)サイズ違いを作るには何十種類もの型が必要になります
こちらの写真は押し型です。下台の中央部に型抜きした革を入れ、プレスします。
プレス方法は職人によって様々ですが、熱を加え、機械などで均等に圧力を加える方法を用いているところが多いようです。これも、サイズや形によって、何十種類もの型が必要になります。
上の写真は実際に型抜きしているところです。型抜きはどの部分を抜くかによってもベルトの雰囲気が全く変わりますので、非常にセンスの問われる仕事となります。代表的なベルト製法
画像をクリックいただくと、拡大表示されます。
へり返し仕立て
へり返し仕立て表の革で芯材を包み、裏のほうまで巻き込んで貼り合せます。実際に使用する革は表側の見えている部分の約1.5倍の面積を使用します。包んで裏材を貼ったときに段差が出ないように皮を漉(す)く作業が非常に難しく、熟練の技術が必要になります。剣先のカーブの部分には「菊寄せ」という技法を使い、菊の花びらのように均一に織り込んでいきます。この技がうまくいかないと、裏材を貼ったときにデコボコになり綺麗に仕上がりません。
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カイマンですと、柄が細かいのでサイド部を返すときにそれほど負担にはなりませんが、クロコダイルの商品ですと、腑(柄)が大きいために返すときに腑の溝が干渉してしまい、非常に苦労します。また、表材を多く使い、様々な匠の技が使われておりますので、価格も非常に高価になります。
切り身仕立て
切り身仕立て表の革と裏の革を圧着する方法です。圧着したあとにコバの部分が表裏2層となっておりますので、その部分が滑らかになるよう丁寧にやすりがけをしていきます。そのあと、そこを専用の塗料で4~5回程塗っていきます。厚く塗りすぎたりムラがあったりすると使用中に剥れてきてしまいますので、とても技術の要する作業になります。
切り身仕立て1 切り身仕立て2 切り身仕立て3 切り身仕立て4
コバの部分は表材と同色が基本ですが、違う色にしたりステッチと同色にすることなども可能ですので、カジュアルな作りが可能となります。へり返しに比べ、横のテンションがかからないので若干柔らかく作ることが出来ます。
フランス仕立て
フランス仕立て「へり返し仕立て」の逆で、芯材を裏の革で巻き込んでから表の革を貼り付ける方法です。なぜこれに「フランス」という名が付いたかは諸説ありますが、どの説明が正しいかということについては明らかになっておりません。技術的には「へり返し仕立て」と同じなのですが、こちらは表の革を使う量が少なくて済むので、コストが下げられるというメリットがあります。見た目ですが、こちらは「へり返し仕立て」と比べてみると明らかな違いが分かります。
では、2本のワニ革ベルトで<b>「へり返し仕立て」</b>と<b>「フランス仕立て」</b>の違いを見てみましょう
上面
ご覧の通り、上から見ただけではどちらが「へり返し仕立て」でどちらが「フランス仕立て」かは
よく分からないと思います。まずは、コバ(サイド部)はどうでしょうか?
側面
こちら↑が「へり返し仕立て」のベルトです。
表面からコバまで綺麗にワニ革で覆われています。
側面
そして、こちら↑が「フランス仕立て」のベルトです。コバまではワニ革で覆われていません。
ワニ革は表面だけですので、横から見ると表の革と裏の革の境界線が見えます。
ご覧のように、横から見るとだいぶ作りに違いがあるのがお分かりかと思います。
裏面へり返し仕立て
こちら↑が「へり返し仕立て」です。
折り返されたワニ革の部分は裏革で綺麗に覆われ、見えません。
裏面フランス仕立て
そしてこちら↑が「フランス仕立て」です。お分かりでしょうか?
こちらは、表から折り返されたワニ革が見えています。
以上のように、<b>「へり返し仕立て」</b>と<b>「フランス仕立て」</b>の違いは、
特に専門家でなくても横や裏面を見ることで分かります。
以前ベルトの職人さんがこんな実験の話をしてくれたことがありました。
ベルトについての知識が無い一般の人20人に「へり返し仕立て」「フランス仕立て」両方のベルトを見せたそうです。その際ベルトの作りなどの情報は一切与えずに、どちらが良いと思うかだけ聞いたそうです。
そうしたところ、結果は18人もの人が「へり返し作り」のベルトのほうが良いと判断したそうです。
さて、皆さんはどちらのベルトが良いと思いましたか?

以上、代表的な時計ベルトの製法でした。
どの作りが丈夫だというものではありませんが、それぞれ職人の技術の結晶ですので、そういう細かいところも見て頂くと幸いです。こういう知識があるだけでも、ベルト交換をするときに、表材や色だけでなく、
どうやって作っているのかが分かってお買い物の楽しみも増えると思いますし、
そうしていくうちにバッグや革小物の見方も変わってくると思います。

皆さんもぜひお店に立ち寄って、時計ベルトがどんな製法で作られているか見比べてみてはいかがでしょうか?


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